口腔機能低下症って?/治せない歯肉退縮って?

口腔機能低下症って?

こんにちは 医療法人幸美会なかむら歯科クリニック

トリートメントコーディネーター岩田です。

みなさん【口腔機能低下症】という言葉を聞いたことはありますか?

口腔機能低下症とは咀嚼、嚥下、構音、唾液、感覚が複合的に低下している状態です。

放置すると、咀嚼障害、摂食嚥下障害、低栄養、フレイル、サルコペニア

など全身の健康に悪影響を及ぼします。

・硬いものが食べにくくなる。

・食べ物が口の中に残る。

・飲食でむせやすくなる。

・飲み込みが困難になる。

・口の中が乾く。

・活舌が悪くなる。

・食べこぼしをする。

・食べ物の味がわからなくなる。

というのが主な症状になります。

原因としては加齢に伴い、口腔の機能が自然に低下することであったり、

糖尿病、脳卒中、神経疾患など病気が原因なこともあります。

その他にも歯の喪失や入れ歯があっていない

ということが原因にもなります。

「口が乾きやすいだけ」

「活舌が悪くなっただけ」

と軽く見ていると、全身的な健康が損なわれていきます。

少しでも症状が当てはまる事があれば歯医者への受診をお勧めします。

口腔機能低下症の訓練は、口や舌、頬、のどの筋肉を鍛えることで、

誤嚥を防ぎ、咀嚼や嚥下機能を改善するためのものです。

顔面体操、舌体操、唾液腺マッサージ、ガムをかむ咀嚼訓練。

発音練習(パタカラ体操)、早口言葉、カラオケ

などが有効です。

これらの訓練を毎日継続することで、口腔機能の維持・向上につながります。

福山市 医療法人幸美会なかむら歯科クリニック

トリートメントコーディネーター 岩田

治せない歯肉退縮って?

福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 川上です。

食べすぎやカロリーの摂りすぎで顔がふっくらしてしまうことはあると思いますが、歯ぐきが太ったことはないですよね?

歯ぐきには脂肪組織がないので、大食いしても太りませんし、ダイエットしても痩せません。

では、どうして歯ぐきが痩せてしまうことがあるのでしょう?

実は歯ぐきが痩せるパターンは2つあります。

1つ目は歯周病です。歯周病では歯と歯の間の骨が溶けやすいので、そこの骨が無くなると歯ぐきが下に落ち込んでいきます。

つまり歯と歯の間の歯ぐきが下がるわけです。

これを炎症性歯肉退縮と言います。

もう1つは歯磨きと関係があります。

熱心に歯磨きをしすぎると、歯ぐきが歯ブラシの力に負けてしまって下がります。

これを非炎症性歯肉退縮と言います。

炎症性歯肉退縮が歯と歯の間で起こりやすいのに対して、非炎症性歯肉退縮では外側の歯ぐきに起こりやすいのが特徴です。

なぜなら一番歯ブラシが当たる場所だからです。

痩せた歯ぐきはカロリーを摂りすぎても元に戻りません。

その代わり、手術をすると回復できる場合があります。

ただし1つ大切な条件があるのです。

それが非炎症性歯肉退縮であることです。

炎症性歯肉退縮だと土台の骨が下がっているので、歯ぐきが盛り上がってくれません。

そのため炎症性歯肉退縮の場合は、それ以上進行しないように歯周病のコントロールをすることが基本になります。

普段の歯ブラシの力加減に気をつけることと、定期的なメンテナンスで健康な歯ぐきを守りましょう!

福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 川上

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