歯科衛生士や歯科医師が定期的なメンテナンス・予防治療を勧める理由は??/「歯磨きしてるのに…」歯垢が残る?そんな悩みを解決!プロが教える予防ケアとおすすめ歯磨きグッズ

歯科衛生士や歯科医師が定期的なメンテナンス・予防治療を勧める理由は??

福山市 なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 小澤です。

歯科衛生士や歯科医師が定期的なメンテナンス・予防治療が必要・重要と勧める理由はなんだと思いますか?

定期的なメンテナンス・予防治療が必要な理由、重要な理由はさまざまあるのですが、定期的なメンテナンス・予防治療の目的をきちんと知ることがメンテナンス・予防治療を継続的・永続的に続ける行動に繋がってくるのではないかと考えます。

定期的なメンテナンス・予防治療の目的を大きく3つに分けてお伝えしますね!

🦠 口腔内細菌をコントロールする

お口の中には、良い働きをするものも含めてたくさんの細菌がいます。この細菌そのものが悪いのではなく、量や種類のバランスが崩れることで、虫歯や歯周病が進行しやすくなります。特に歯の表面や歯ぐきのきわにたまるネバネバした膜は、バイオフィルムと呼ばれ、虫歯や歯周病の原因となる細菌のかたまりです。毎日の歯みがきだけでは、このバイオフィルムを完全に壊すことは難しく、定期的に専門的なクリーニングで細菌の量と環境をリセットしてあげることが、予防の大きなポイントになります。

🪥 セルフケアとプロケアは車の両輪

お口の健康は、患者さん自身が行うセルフケアと、歯科医院で行うプロフェッショナルケアの両方がそろってはじめて安定します。毎日の歯みがきやフロス、歯間ブラシなどは、細菌が増えすぎないように「毎日コントロールする役割」です。一方で、プロケアでは、専用の器具を使って歯石やバイオフィルムを徹底的に除去し、その方のリスクに合わせたフッ素塗布やブラッシング指導などを行います。セルフケアだけ、プロケアだけでは不十分で、この二つが車の両輪のようにかみ合うことで、虫歯や歯周病を長期的に防ぐことができます。

👩‍⚕️ 自分で届かないところを定期的にプロがサポート

どれだけ丁寧にみがいていても、歯並びやかみ合わせ、加齢による変化などが影響し、どうしてもブラシやフロスが届きにくい場所が残ります。そこにバイオフィルムや歯石がたまると、痛みのないまま歯周病が進行してしまうこともあります。そこで、1~3ヶ月ごとのメンテナンスで歯科衛生士が専門的なクリーニングを行い、歯ぐきの中や歯の裏側など「自分ではできない部分」のケアを担当します。定期的にプロの目でチェックし、お掃除とアドバイスを重ねていくことで、治療後の良い状態を長く保ち、将来残せる歯の本数や全身の健康にも良い影響が期待できます

虫歯も歯周病も細菌感染症に分類されます。

病気の予防、進行を抑制するために必要なこと、自分のお口の中のリスクを知り、ルフケアとプロケアの二人三脚で健口を維持できるようにしていきましょう!

福山市 なかむら歯科クリニック

歯科衛生士 小澤

「歯磨きしてるのに…」歯垢が残る?そんな悩みを解決!プロが教える予防ケアとおすすめ歯磨きグッズ

まえがき

広島県福山市のなかむら歯科クリニック (院長紹介)トリートメントコーディネーター笠原です。

毎日歯磨きをしているのに、なぜか歯垢が残ってしまう…。そんなお悩みをお持ちではありませんか?一生懸命磨いているつもりでも、磨き残しがあったり、歯ブラシだけでは落としきれない歯垢があったりするものです。今回は、そんなお悩みを解決するために、歯科医師の私が歯垢が残る原因から、効果的な予防ケア、おすすめの歯磨きグッズまで詳しく解説します。正しい知識を身につけて、お口の健康を守りましょう。

目次

1. 歯垢とは?その原因と放置するリスク
2. 歯垢が残りやすい人の特徴
3. プロが教える!効果的な歯磨き方法
4. 歯ブラシだけではダメ?プラスワンアイテムのすすめ
5. 歯科医院でのプロフェッショナルケア
6. 歯垢除去におすすめの歯磨きグッズ
7. Q&A:歯垢に関するよくある質問
8. まとめ

1. 歯垢とは?その原因と放置するリスク

歯垢(プラーク)とは何か

歯垢(プラーク)とは、食べかすや細菌が混ざり合って歯の表面に付着する、白くてネバネバした物質のことです。 歯垢1mgの中には、なんと10億個もの細菌が存在すると言われています。 歯垢は、歯磨きなどの機械的な方法で除去できますが、時間が経つと硬くなり、歯石へと変化します。歯石は歯ブラシでは除去できないため、歯科医院での専用の器具による除去が必要になります。

歯垢が形成される原因

歯垢が形成される主な原因は、以下の通りです。

不十分な歯磨き: 歯磨きが不十分だと、食べかすや бактерииが残り、歯垢が形成されやすくなります。特に、歯と歯の間、歯と歯茎の境目、奥歯など、磨きにくい場所は要注意です。
食生活: 糖分を多く含む飲食物を摂取すると、細菌が糖分を分解して酸を生成し、歯垢の形成を促進します。
唾液の分泌量の低下: 唾液には、お口の中を中和する作用や、細菌の増殖を抑える作用があります。唾液の分泌量が低下すると、歯垢が形成されやすくなります。
口呼吸: 口呼吸をすると、お口の中が乾燥し、唾液の自浄作用が低下するため、歯垢が形成されやすくなります。

歯垢を放置するリスク

歯垢を放置すると、

様々な口腔内の問題を引き起こす可能性があります。

  • 虫歯: 歯垢の中の細菌が糖分を分解して酸を生成し、歯を溶かして虫歯を引き起こします。
  • 歯周病: 歯垢の中の細菌が歯茎に炎症を引き起こし、歯周病を進行させます。歯周病が進行すると、歯を支える骨が溶け、最終的には歯が抜け落ちてしまうこともあります。
  • 口臭: 歯垢の中の細菌が分解される際に、不快な臭いを発生させ、口臭の原因となります。
  • 全身疾患: 歯周病菌が血液を介して全身に広がると、心臓病、糖尿病、肺炎などの全身疾患のリスクを高めることが報告されています。

2. 歯垢が残りやすい人の特徴

歯並びが悪い

歯並びが悪いと、歯ブラシが届きにくい場所ができやすく、歯垢が残りやすくなります。特に、叢生(歯が重なり合っている状態)や、歯のねじれがある場合は、注意が必要です。歯列矯正を検討することで、歯磨きがしやすくなり、歯垢の蓄積を抑制することができます。歯列矯正には、ワイヤー矯正、マウスピース矯正など様々な方法があります。歯科医師と相談し、ご自身に合った方法を選択することが大切です。一般的に、歯列矯正の治療期間は、部分矯正で数ヶ月~1年程度、全体矯正で1年半~3年程度かかります。費用は、部分矯正で20万円~50万円程度、全体矯正で60万円~150万円程度が目安となります。

歯ぎしりや食いしばりがある

歯ぎしりや食いしばりがあると、歯に過剰な力が加わり、歯の表面に微細な傷がつきやすくなります。この傷に歯垢がたまりやすくなり、歯磨きだけでは完全に除去することが難しくなります。ナイトガード(マウスピース)を使用することで、歯ぎしりや食いしばりによる歯への負担を軽減し、歯垢の蓄積を抑制することができます。ナイトガードは、歯科医院で個別に作製してもらうことができ、費用は5,000円〜10,000円程度が目安となります。

唾液の量が少ない

唾液には、お口の中を中和する作用や、 細菌の増殖を抑える作用があります。唾液の量が少ないと、これらの作用が十分に発揮されず、歯垢が形成されやすくなります。唾液腺マッサージや、よく噛んで食べることを意識することで、唾液の分泌を促進することができます。 また、加齢や薬の副作用によって唾液の分泌量が低下することもありますので、気になる場合は歯科医師に相談してみましょう。

喫煙習慣がある

喫煙は、唾液の分泌量を低下させ、免疫力を低下させるため、歯周病のリスクを高めます。また、タバコのヤニは歯の表面に付着しやすく、歯垢がつきやすい環境を作ります。禁煙することで、歯周病のリスクを軽減し、歯垢の蓄積を抑制することができます。

糖尿病などの全身疾患がある

糖尿病などの全身疾患があると、免疫力が低下し、歯周病のリスクが高まります。また、糖尿病は唾液の分泌量を低下させるため、歯垢が形成されやすくなります。全身疾患の治療と並行して、歯科医院でのプロフェッショナルケアを 定期的に受けることが大切です。

3. プロが教える!効果的な歯磨き方法

歯ブラシの選び方

歯ブラシは、毛先が細く、 やわらかいものを選びましょう。硬すぎる歯ブラシは、歯茎を傷つける可能性があります。また、ヘッドの大きさは、お口のサイズに合わせて選びましょう。奥歯までしっかり磨けるように、小さめのヘッドがおすすめです。

歯磨き粉の選び方

歯磨き粉は、フッ素配合のものを選びましょう。フッ素は、歯の再石灰化を促進し、虫歯予防に効果的です。 また、歯周病予防には、抗炎症作用のある成分(塩化ナトリウム、グリチルリチン酸など)が配合された歯磨き粉がおすすめです。

歯磨きの基本

1. 歯ブラシを正しく持ちましょう。鉛筆を持つように軽く握り、力を入れすぎないようにしましょう。
2. 歯ブラシを歯と歯茎の境目に45度の角度で当て、小刻みに振動させましょう。
3. 1ヶ所あたり20回程度、丁寧に磨きましょう。
4. 歯と歯の間は、歯ブラシの毛先を垂直に当て、細かく振動させましょう。
5. 奥歯の噛み合わせ面は、歯ブラシを横方向に動かし、溝の中の汚れをかき出すように磨きましょう。
6. 舌も優しく磨きましょう。舌ブラシや、歯ブラシの裏側についている舌クリーナーを使用すると効果的です。
7. 歯磨き後は、十分にすすぎましょう。

歯磨きのポイント

磨く順番を決めましょう。同じ場所ばかり磨いてしまうことを防ぎます。
時間をかけて丁寧に磨きましょう。1回あたり5分以上を目安にしましょう。
鏡を見ながら磨きましょう。磨き残しがないか確認しながら磨きましょう。
力を入れすぎないようにしましょう。歯や歯茎を傷つける可能性があります。
歯ブラシは、1ヶ月を目安に交換しましょう。毛先が広がってきたら交換のサインです。

歯磨きのタイミング

歯磨きは、毎食後と寝る前に必ず行いましょう。特に、寝る前は、唾液の分泌量が低下するため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。寝る前の歯磨きは、特に丁寧に行いましょう。

4. 歯ブラシだけではダメ?プラスワンアイテムのすすめ

デンタルフロス

歯ブラシだけでは、歯と歯の間の歯垢を完全に除去することはできません。デンタルフロスを使用することで、歯ブラシが届かない歯と歯の間の歯垢を効果的に除去することができます。デンタルフロスには、糸巻きタイプとホルダータイプの2種類があります。ご自身に合ったタイプを選びましょう。

歯間ブラシ

歯間ブラシは、歯と歯の間の隙間が大きい場合や、ブリッジやインプラントなどの補綴物がある場合に、歯垢を除去するのに有効です。歯間ブラシには、様々なサイズがありますので、歯科医師や歯科衛生士に相談して、ご自身に合ったサイズを選びましょう。

ワンタフトブラシ

ワンタフトブラシは、ヘッドが小さく、毛先が細くなっているため、歯ブラシでは届きにくい場所(奥歯の裏側、歯並びの悪い場所など)を丁寧に磨くことができます。

マウスウォッシュ

マウスウォッシュは、歯磨き後の口臭予防や、歯周病予防に効果的です。マウスウォッシュには、様々な種類がありますので、ご自身の目的に合ったものを選びましょう。ただし、マウスウォッシュは、歯磨きの代わりにはなりません。必ず歯磨きと併用しましょう。

5. 歯科医院でのプロフェッショナルケア

定期検診の重要性

歯科医院での定期検診は、虫歯や歯周病の早期発見・早期治療につながります。また、歯科衛生士によるプロフェッショナルなクリーニングを受けることで、歯ブラシでは落としきれない歯垢や歯石を除去することができます。定期検診は、3ヶ月〜6ヶ月に1回を目安に受診しましょう。

プロフェッショナルクリーニング(PMTC)

PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)とは、歯科衛生士が専用の器具を使用して行うプロフェッショナルな歯のクリーニングのことです。PMTCでは、歯垢や歯石だけでなく、バイオフィルム(細菌の塊)も除去することができます。PMTCを受けることで、虫歯や歯周病の予防効果を高めることができます。

スケーリング・ルートプレーニング

スケーリングとは、歯の表面に付着した歯石を専用の器具で除去する処置のことです。ルートプレーニングとは、歯周ポケット内の歯石や感染物質を除去し、歯根面を滑らかにする処置のことです。スケーリング・ルートプレーニングは、歯周病の治療において基本的な処置となります。これらの処置を行うことで、歯周病の進行を抑制し、歯周組織の健康を回復させることができます。通常、スケーリングは1回〜3回程度、ルートプレーニングは1回〜4回程度に分けて行われます。費用は、保険適用で1回あたり3,000円〜5,000円程度が目安となります。

フッ素塗布

フッ素塗布は、歯の表面にフッ素を塗布することで、歯の再石灰化を促進し、虫歯予防効果を高める処置です。フッ素塗布は、子どもだけでなく、成人にも有効です。歯科医院でのフッ素塗布は、年1回〜2回を目安に行うことが推奨されています。


6. 歯垢除去におすすめの歯磨きグッズ

  • ルシェロ 歯ブラシ B-20M ピセラ: 女性の小さなお口でも磨きやすいコンパクトヘッドと、歯周ポケットに効果的に届くテーパー毛が特徴です。
  • 歯間ブラシ: 豊富なサイズ展開で、歯と歯の間の隙間に合わせて選ぶことができます。
  • オーラルケア フロアフロス: 繊維が柔らかいフロスで、歯茎を傷つけにくく、歯垢をしっかりと絡め取ります。
  • コンクール ジェルコートF: フッ素配合で、虫歯予防効果が高く、歯周病予防成分も配合されています。

7. Q&A:歯垢に関するよくある質問

Q:歯垢は、歯磨きだけで完全に除去できますか?

A:歯磨きだけでは、歯と歯の間や、奥歯の裏側など、磨きにくい場所の歯垢を完全に除去することは難しいです。デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助清掃用具を併用することで、より効果的に歯垢を除去することができます。

Q:歯石は、歯磨きで除去できますか?

A:歯石は、歯垢が硬くなったもので、歯磨きでは除去できません。歯科医院で、スケーリングというプロフェッショナルな処置を受ける必要があります。

Q:歯垢がつきやすい食べ物はありますか?

A:糖分を多く含む飲食物は、細菌が糖分を分解して酸を生成し、歯垢の形成を促進します。特に、甘いお菓子やジュースは、摂取量に注意しましょう。

Q:歯垢を放置すると、どうなりますか?

A:歯垢を放置すると、虫歯、歯周病、口臭などの原因となります。また、歯周病菌が血液を介して全身に広がると、心臓病、糖尿病、肺炎などの全身疾患のリスクを高めることが報告されています。

Q:歯垢の染め出し液は、毎日使うべきですか?

A:歯垢の染め出し液は、歯磨きの練習や、磨き残しを確認するために使用すると効果的です。毎日使う必要はありませんが、定期的に使用することで、歯磨きの質を向上させることができます。


8. まとめ

歯垢は、虫歯や歯周病の原因となる細菌の塊です。毎日の丁寧な歯磨きと、デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助清掃用具を併用することで、歯垢を効果的に除去することができます。また、歯科医院での定期検診やプロフェッショナルクリーニングを受けることで、歯垢や歯石を除去し、お口の健康を維持することができます。正しい知識を身につけて、お口の健康を守りましょう。

福山市 なかむら歯科クリニック

トリートメントコーディネーター 笠原

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