歯の根の治療は何をしているの?/根っこの治療を中断するとどうなる?考えられるリスクと再開の重要性

こんにちは なかむら歯科クリニック 受付 卜部です。

皆さんは歯の根の治療はどんなことをしているのかご存知ですか?

歯の中が虫歯菌などにおかされると、激しく痛みが出ます。

また、放っておくと歯を抜かなければならなくこともあります。

そこで、歯の中をきれいにして細菌をしっかり除去し、さらに形を整えて薬を詰める必要があります。

また、なぜ歯の根の治療は時間がかかってしまうのかというと、

歯の中は「根管」と呼ばれる管状になっており、歯の根の治療では、この中をきれいにしていきます。

しかし、根管はわずか直径0.5ミリ以下でしかも複雑に入り組んでいる場合もあります。

しっかり細菌を除去し、再発しないように薬を詰めるには根管の状態によっては治療に回数がかかります。

また、治療を中断してしまうと、再発したり、最悪抜歯になってしまいます。

痛みがなくなったからといって途中で治療をやめてしまうと細菌が再び繁殖します。

そうならないためにも回数・時間はかかってしまいますが最後まで治療をお受けください。

福山市 なかむら歯科クリニック 受付 卜部

根っこの治療を中断するとどうなる?考えられるリスクと再開の重要性


広島県福山市にあるなかむら歯科クリニック 歯科衛生士 塩飽です。

今回は、根っこの治療(根管治療)を中断することのリスクと、治療を再開することの重要性について詳しく解説します。根管治療は、歯の神経や血管が通っている根管という部分が細菌に感染した際に行われる治療です。この治療は、感染した組織を取り除き、根管内を消毒して薬剤で密封することで、歯の機能を回復させることを目的としています。しかし、様々な理由で治療を中断してしまう患者さんも少なくありません。根管治療を中断すると、どのようなリスクがあるのでしょうか?また、中断してしまった場合、どのように対応すれば良いのでしょうか?この記事では、根管治療の重要性を再認識していただき、健康な歯を維持するための手助けとなる情報を提供します。

目次

  1. 根管治療とは?
  2. 根管治療を中断する理由
  3. 根管治療中断のリスク
  4. 根管治療の再開について
  5. 根管治療の成功率を高めるために
  6. 根管治療後のケア
  7. Q&A
  8. まとめ

1. 根管治療とは?

根管治療は、歯の内部にある根管という管の中の神経や血管(歯髄)が細菌に感染した際に行われる治療です。歯髄は、歯に栄養を供給し、感覚を伝える役割を持っていますが、虫歯が進行したり、歯にヒビが入ったりすると、細菌が根管内に侵入し、炎症を引き起こすことがあります。この状態を放置すると、激しい痛みや腫れ、膿が出るといった症状が現れ、最終的には歯を抜かなければならなくなることもあります。根管治療の目的は、感染した歯髄や細菌を徹底的に除去し、根管内を消毒することで、炎症を抑え、歯を保存することです 出典:日本歯科保存学会

根管治療は、一般的に以下の手順で行われます。

  1. 診断: 歯科医師が、レントゲン写真やCT画像などを用いて、歯の状態や感染の程度を詳しく診断します。
  2. 麻酔: 治療中の痛みを軽減するために、局所麻酔を行います。
  3. 根管へのアクセス: 歯の表面に穴を開け、根管内にアクセスします。
  4. 感染組織の除去: 専用の器具(ファイル)を用いて、感染した歯髄や細菌、汚染物質を丁寧に除去します。この作業は、根管内を清潔にするために非常に重要です。
  5. 根管の洗浄・消毒: 根管内を次亜塩素酸ナトリウムなどの消毒液で洗浄し、細菌を殺菌します。
  6. 根管充填: 根管内が清潔になったら、ガッタパーチャと呼ばれるゴム状の素材と、シーラーと呼ばれる接着剤を用いて根管内を緊密に封鎖します。これにより、細菌の再感染を防ぎます。
  7. 歯の修復: 根管充填後、歯の穴を塞ぎ、必要に応じて被せ物(クラウン)を装着して歯を保護します。

根管治療は、歯を保存するための重要な治療法ですが、複雑で時間のかかる治療でもあります。根管の形状は複雑で、肉眼では確認できないほど細い場合もあるため、歯科医師の高度な技術と経験が求められます。また、治療期間は、歯の状態や根管の数によって異なりますが、通常は数回から数ヶ月かかることがあります。

根管治療の身体的なメリットとしては、痛みの緩和、炎症の抑制、歯の保存などが挙げられます。経済的なメリットとしては、抜歯を回避することで、インプラントやブリッジなどの高額な治療費を抑えることができる点が挙げられます。精神的なメリットとしては、自分の歯で噛むことができる喜びや、審美的な回復による自信の回復などが挙げられます。

一方、根管治療のデメリットとしては、治療期間が長くなる可能性があること、治療中に痛みを感じることがあること、再治療が必要になる場合があることなどが挙げられます。また、根管治療は保険適用される場合と、自費診療となる場合があります。自費診療の場合、費用が高額になることがあります。

2. 根管治療を中断する理由

根管治療は、数回にわたって行われることが一般的であり、患者さんによっては、様々な理由で治療を中断してしまうことがあります。主な理由としては、以下のものが挙げられます。

痛みがなくなった: 根管治療の初期段階で、痛みや腫れが一時的に治まることがあります。そのため、「もう治った」と勘違いして、治療を中断してしまうケースがあります。しかし、これは一時的なものであり、感染が完全に除去されたわけではありません。
治療期間が長い: 根管治療は、根管の数や状態によって、治療期間が長くなることがあります。特に、奥歯の根管治療は、根管が複雑な形状をしていることが多く、治療に時間がかかる傾向があります。治療期間が長引くと、患者さんは通院が面倒になり、治療を中断してしまうことがあります。
治療費が高い: 根管治療は、保険適用される場合もありますが、自費診療となる場合もあります。特に、マイクロスコープを用いた精密な根管治療や、特殊な材料を用いた根管充填などは、自費診療となることが多く、費用が高額になることがあります。治療費が高いと感じた患者さんは、治療を中断してしまうことがあります。
歯科医院への不信感: 歯科医師の説明不足や、治療に対する不安などから、歯科医院への不信感を抱き、治療を中断してしまうことがあります。また、歯科医師とのコミュニケーションがうまくいかない場合も、治療を中断する原因となることがあります。
仕事や家庭の都合: 仕事が忙しかったり、家庭の事情で通院が難しくなったりして、治療を中断してしまうことがあります。特に、小さいお子さんをお持ちの親御さんは、自分の治療に時間を割くことが難しく、治療を中断してしまうことがあります。
転居: 引っ越しによって、通院していた歯科医院に通えなくなり、治療を中断してしまうことがあります。転居先の近くに、信頼できる歯科医院が見つからない場合も、治療を中断する原因となることがあります。

これらの理由で根管治療を中断してしまうと、様々なリスクが生じる可能性があります。次の章では、根管治療を中断することのリスクについて詳しく解説します。

3. 根管治療中断のリスク

根管治療を中断してしまうと、以下のようなリスクが生じる可能性があります。

感染の再発・悪化: 根管治療は、感染した歯髄や細菌を完全に除去することを目的としています。しかし、治療を中断してしまうと、根管内に細菌が残ったままになり、感染が再発したり、悪化したりする可能性があります。感染が再発すると、再び痛みや腫れが生じ、最悪の場合、抜歯が必要になることもあります。
根尖性歯周炎の悪化: 根尖性歯周炎とは、根管の先端(根尖)に炎症が起こる病気です。根管治療を中断すると、根尖性歯周炎が悪化し、根の周りの骨が溶けてしまうことがあります。骨が溶けてしまうと、歯を支えることができなくなり、歯がグラグラしたり、抜け落ちたりする可能性があります。
歯根破折のリスク増加: 根管治療を受けた歯は、神経や血管を取り除いているため、健康な歯に比べて脆くなっています。治療を中断すると、根管内の清掃や消毒が不十分なままになり、歯の内部がさらに弱くなって、歯根破折(歯の根が割れること)のリスクが高まります。歯根破折を起こすと、ほとんどの場合、抜歯が必要になります。
周囲の歯への感染拡大: 根管内の感染が、周囲の歯や組織に広がる可能性があります。感染が広がると、周囲の歯も根管治療が必要になったり、歯周病が悪化したりすることがあります。また、まれに、重篤な感染症(蜂窩織炎など)を引き起こすこともあります。
治療期間の長期化・治療費の増加: 根管治療を中断し、感染が再発してしまうと、再び根管治療を行う必要が生じます。再治療は、初回治療よりも難易度が高くなることが多く、治療期間が長期化したり、治療費が増加したりする可能性があります。場合によっては、外科的な治療が必要になることもあります。
全身への影響: 根管内の細菌が、血管を通じて全身に広がる可能性があります。これにより、糖尿病や心臓病、関節リウマチなどの全身疾患が悪化したり、発症リスクが高まったりすることがあります 出典:厚生労働省e-ヘルスネット。特に、免疫力が低下している高齢者や、持病のある方は、注意が必要です。

これらのリスクを避けるためには、根管治療を中断せずに、最後までしっかりと治療を受けることが重要です。もし、どうしても治療を中断しなければならない場合は、歯科医師に相談し、適切な対応をとるようにしましょう。

4. 根管治療の再開について

根管治療を中断してしまった場合でも、できるだけ早く治療を再開することが重要です。治療を再開する際には、以下の点に注意しましょう。

歯科医院への連絡: まずは、治療を中断した歯科医院に連絡し、治療を再開したい旨を伝えます。歯科医師は、中断期間や歯の状態などを確認し、適切な治療計画を立ててくれます。
歯科医院の選択: 転居などの理由で、以前通っていた歯科医院に通えなくなった場合は、新しい歯科医院を探す必要があります。新しい歯科医院を選ぶ際には、根管治療の経験が豊富で、信頼できる歯科医師を選ぶようにしましょう。インターネットの口コミや、知人からの紹介などを参考にすると良いでしょう。
検査: 治療を再開する際には、レントゲン写真やCT画像などを用いて、歯の状態や感染の程度を詳しく検査します。これにより、歯科医師は、最適な治療方法を選択することができます。
治療計画の説明: 検査結果に基づいて、歯科医師から治療計画の説明を受けます。治療期間や費用、治療方法などについて、詳しく説明を受け、納得した上で治療を開始するようにしましょう。
治療の再開: 治療計画に沿って、根管治療を再開します。再治療の場合、初回治療よりも難易度が高くなることがありますが、歯科医師を信頼し、根気強く治療を受けるようにしましょう。
中断理由の解消: 治療を中断した理由が明確な場合は、その理由を解消するように努めましょう。例えば、治療費が高いと感じる場合は、歯科医師に相談して、保険適用の範囲内で治療を受けられるか検討したり、分割払いなどの支払い方法を相談したりすることができます。
自己管理の徹底: 治療期間中は、歯科医師の指示に従い、適切な口腔ケアを行うことが重要です。歯磨きやフロス、歯間ブラシなどを用いて、歯を清潔に保ち、細菌の繁殖を抑えるようにしましょう。また、甘いものや炭水化物の摂取を控え、バランスの取れた食事を心がけることも大切です。

根管治療を再開することは、時間や費用がかかるかもしれませんが、歯を保存し、健康な生活を送るためには非常に重要なことです。諦めずに、しっかりと治療を受けるようにしましょう。

5. 根管治療の成功率を高めるために

根管治療の成功率を高めるためには、以下の点に注意することが重要です。

精密な診断: 根管治療を行う前に、レントゲン写真やCT画像などを用いて、歯の状態や根管の形状、感染の程度などを詳しく診断することが重要です。これにより、歯科医師は、最適な治療方法を選択し、より正確な治療を行うことができます。
マイクロスコープの使用: マイクロスコープとは、肉眼では確認できない細部を拡大して見ることができる歯科用の顕微鏡です。マイクロスコープを使用することで、根管内の細かな構造や感染部位をより明確に確認することができ、より精密な治療を行うことができます。
ラバーダムの使用: ラバーダムとは、治療する歯以外を覆うゴム製のシートです。ラバーダムを使用することで、唾液や細菌が根管内に侵入するのを防ぎ、無菌的な環境下で治療を行うことができます。これにより、感染のリスクを大幅に減らすことができます。
ニッケルチタンファイルの使用: ニッケルチタンファイルとは、柔軟性のある特殊な金属で作られた根管治療用の器具です。ニッケルチタンファイルを使用することで、複雑な形状の根管でも、効率的に清掃・拡大することができます。
MTAセメントの使用: MTAセメントとは、優れた封鎖性を持つ特殊な歯科用セメントです。MTAセメントを使用することで、根管内を緊密に封鎖し、細菌の再感染を防ぐことができます。
十分な治療時間: 根管治療は、丁寧に行う必要があるため、十分な治療時間を確保することが重要です。歯科医師は、根管の形状や感染の程度に合わせて、適切な治療時間を設定し、根管内を徹底的に清掃・消毒します。
歯科医師の技術と経験: 根管治療は、高度な技術と経験が求められる治療です。根管治療の成功率は、歯科医師の技術と経験によって大きく左右されます。歯科医院を選ぶ際には、根管治療の経験が豊富で、信頼できる歯科医師を選ぶようにしましょう。

これらの点に注意することで、根管治療の成功率を高め、歯を長く保存することができます。

6. 根管治療後のケア

根管治療後も、歯を長く健康に保つためには、適切なケアが重要です。以下の点に注意して、歯のケアを行いましょう。

丁寧な歯磨き: 根管治療後も、歯磨きは非常に重要です。歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスなども使用して、歯と歯の間や、歯周ポケットの汚れをしっかりと落としましょう。特に、根管治療を行った歯は、他の歯よりも丁寧に磨くように心がけましょう。
定期的な歯科検診: 根管治療後も、定期的に歯科検診を受けることが重要です。歯科医師は、歯の状態や噛み合わせ、歯周病の有無などをチェックし、早期に問題を発見することができます。また、歯石除去やPMTC( профессиональная чистка зубов)などの専門的なクリーニングを受けることで、歯の健康を維持することができます。
食生活の改善: 甘いものや炭水化物の摂取を控え、バランスの取れた食事を心がけましょう。特に、砂糖は虫歯の原因となるため、摂取量を減らすようにしましょう。また、硬い食べ物や粘着性のある食べ物は、歯に負担をかけるため、避けるようにしましょう。
禁煙: 喫煙は、歯周病を悪化させるだけでなく、根管治療の成功率を下げる可能性もあります。禁煙することで、歯の健康を改善し、根管治療の予後を良くすることができます。
咬合力のコントロール: 歯ぎしりや食いしばりがある場合は、マウスピースを使用するなどして、咬合力をコントロールすることが重要です。咬合力が強いと、根管治療を行った歯に過剰な負担がかかり、歯根破折のリスクが高まります。
早期の再治療: 根管治療後に、再び痛みや腫れなどの症状が現れた場合は、すぐに歯科医師に相談しましょう。早期に再治療を行うことで、症状の悪化を防ぎ、歯を保存できる可能性が高まります。

これらのケアを継続することで、根管治療を行った歯を長く健康に保ち、快適な生活を送ることができます。

7. Q&A

Q1: 根管治療は痛いですか?
A1: 治療中は麻酔を使用するため、通常は痛みを感じることはありません。しかし、麻酔が切れた後や、炎症が強い場合は、痛みを感じることがあります。痛み止めを服用することで、痛みを軽減することができます。

Q2: 根管治療の期間はどれくらいですか?
A2: 根管治療の期間は、歯の状態や根管の数によって異なります。通常は、数回から数ヶ月かかることがあります。

Q3: 根管治療の費用はどれくらいですか?
A3: 根管治療の費用は、保険適用される場合と、自費診療となる場合があります。保険適用される場合は、数千円程度で治療を受けることができます。自費診療の場合は、数万円から数十万円かかることがあります。

Q4: 根管治療後、歯はどれくらいもちますか?
A4: 根管治療後、適切なケアを行えば、歯を長く保存することができます。しかし、歯の状態や生活習慣によっては、再治療が必要になることもあります。

Q5: 根管治療をせずに放置するとどうなりますか?
A5: 根管治療をせずに放置すると、感染が広がり、痛みや腫れが悪化するだけでなく、周囲の歯や組織にも影響が及ぶ可能性があります。最悪の場合、抜歯が必要になることもあります。

8. まとめ

根管治療は、歯を保存するための重要な治療法ですが、様々な理由で治療を中断してしまう患者さんも少なくありません。根管治療を中断すると、感染の再発や悪化、歯根破折のリスク増加など、様々なリスクが生じる可能性があります。もし、根管治療を中断してしまった場合は、できるだけ早く治療を再開することが重要です。歯科医師と相談し、適切な治療計画を立て、根気強く治療を受けるようにしましょう。また、根管治療後も、適切なケアを継続することで、歯を長く健康に保つことができます。今回の記事が、皆様の歯の健康に役立つことを願っています。

福山市 なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 塩飽