プラークって何?/歯周病ってどんな病気?

福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック トリートメントコーディネーター 小川

みなさん、プラークって聞いたことがありますか?
歯医者さんに行った際に聞いたことがあるのではないでしょうか。

プラークは単なる食べカスだと思っている方もいるかもしれませんが、そうではありません。

プラークとはお口の中にある細菌の塊です。

プラークには歯周病菌や虫歯菌などさまざまな細菌がいて、虫歯も歯周病もプラークが関係する病気なのです。

ただ、プラークがあるからと言って必ずしも虫歯や歯周病になるわけではありません。

しかし、プラークが同じところに溜まっていたり、唾液が少なかったりすると虫歯や歯周病を発症することがあるのです。

また、プラークは口臭の原因にもなります。

そんなプラークはどうやって除去したら良いのでしょうか?

プラークは水に溶けにくいため、うがいでは除去することができません。

つまり、虫歯と歯周病を予防するためには毎日朝昼晩の食後の歯磨きでプラークを除去していく必要があるのです。

では、プラークはどんなところに溜まりやすいのでしょうか?

プラークは、くぼみのある所に溜まりやすく、被せ物や詰め物と歯の境目や歯ぐきが下がっている部分や、隣の歯との段差がある歯などに溜まりやすくなります。

また、歯と歯の間の部分は歯ブラシが届きにくいため、歯間ブラシやフロスを使用するとプラークの除去率が上がります。

ご自分で鏡を見ながら、どこにプラークが溜まりやすいか確認しながら歯磨きをするのも良いかもしれませんね。

ご自分でプラークのたまりやすい場所を把握し、意識して歯磨きしてみることが大切です。

プラークをしっかり落とせるテクニックを身に着けて健康なお口を作っていきましょう。

歯周病ってどんな病気?

福山市 医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 藤本

みなさん歯周病や歯槽膿漏という言葉は聞いたことがあると思います。

ですが、それがどのような病気でどのように治療していくかご存知ですか?

今回はそんな歯周病についてお話ししていこうと思います。

まず、歯周病はどのような病気かというと、歯の周りに炎症が起き、歯肉や顎の骨が溶けてしまう病気です。

成人の85%が羅患していると言われています。

そんな歯周病の原因はプラーク(歯垢)です。

プラークは食べかすの様に見えますが、実際は歯周病菌やむし歯菌を始めとする細菌のかたまりです。プラーク 1mgに1億個以上の細菌がいると言われています。

そして歯石は、そんな歯についたままのプラーク(歯垢)に唾液中のカルシウムなどが沈着し石灰化したものです。

歯石は歯周病の原因であるプラーク(歯垢)が非常に付きやすく歯周病菌の温床となります。すなわち細菌の住処と言えるでしょう。

プラークと歯石をそのままにしておくと歯周病は知らないうちに進行していき、放っておくと歯ぐきから膿が出たり、痛んだり、歯がぐらぐらしたりし、最後には歯が自然に抜けてなくなります。

歯周病の治療とは原因であるプラーク(歯垢)とその温床となる歯石をとる事です。

プラークは歯ブラシで軽くこするだけで容易に除去できます。

普段のブラッシングでプラークがたまらないようにコントロールすることが歯周治療で最も重要になります。

ただし、歯石は歯ブラシでは取れません!

歯石は歯の表面にこびりついているので、歯ブラシでいくらこすっても取れません。

細菌の温床となる歯石は、私たち専門家がお取りします。

歯ぐきの中深くについた歯石は細かい器具(手用スケーラ/超音波スケーラ)を使って取ります。【スケーリング】

全て手作業ですので時間がかかります。場合によっては麻酔をします【SRP】

お家での歯磨きはもちろん定期的な検診で歯周病の予防治療を行うこともとても大切です。

私たちと二人三脚で歯周病の予防、進行を抑制していきましょう!

福山市 医療法人幸美会なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 藤本