歯を抜いた後の注意事項/ランパントカリエスって何?

医療法人幸美会 なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 野原美智代

皆さんは親知らずや矯正治療の為に、他にも様々な理由で歯を抜いた経験がある方は少なくないと思います。

歯を抜いた後、歯医者さんでは抜いた後の注意事項を聞くことがあると思いますが、改めて注意事項の内容を何故守らなければいけないのか等も踏まえてご説明していきたいと思います。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 4D453D84-39A8-471D-AC4C-BF9B81DB7433-1024x768.jpeg

歯を抜いた後にご説明させていただく内容としては、

・運動をしない

・湯船につからない

・歯ブラシは抜いたところの周辺を磨く

・抗生物質を最後まで飲み切る

・傷口を触らない

大体上記の事項をよくご説明しています。



まず1番2番目の注意事項にある激しい運動や熱いお湯を張った浴槽に浸かることがいけない理由としては、血液の巡りが良くなることによって患部の痛みを引き起こしてしまうからなんです。

特に抜歯をした当日から約3日後くらいまでは安静にする様心がけましょう。



続いて3番目の、抜いたところの周辺を磨きましょう言うのは以前にも書いた事がありますが歯に付く汚れ=歯垢(プラーク)は人間の口の中にいる常在菌が歯茎の老廃物等と一緒になって歯にくっつくものなので、ご飯を食べてなくても必ず付着します。

なので歯を抜いても歯磨きは必須なのです。

ただ傷口に歯ブラシを当ててしまうと傷口を治すためにあるお口の中にできるかさぶたである血餅(けっぺい)が取れてしまい、治癒に必要な血液も流れてしまう為要注意です。

なので傷口の周辺の歯を磨く際は優しい力で、撫でる様に動かしましょう。

あと歯ブラシだけでなく、舌や指で気になるからと触り続けるのは御法度です。

指や舌にはさまざまな細菌が付着しており、触り続けることはその細菌を傷口に塗りたくっている行為になりますので気になるとは思うんですが意図的に触るのはやめましょう。



最後、抗生物質は飲みきろうと言うのは歯を抜いた後はお薬を処方されるお薬についてです。

基本歯を抜いた後に処方されるお薬は痛み止め、うがい薬、抗生物質がありますが、この抗生物質は傷口から体内への細菌感染を防ぐ為服用します。

抗生物質は痛み止めと違い、飲み続けて効果があるものなので途中で飲み忘れない様に処方された期間内に飲み切る様に用法容量を守って正しく服用して下さい。



いかがだったでしょうか。

良く説明される注意事項も、何故してはいけないのかと言う理由を知っておくことで正しく対応ができると思います。

もし歯を抜いた際に、是非参考にしてみて下さいね!



医療法人幸美会なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 野原美智代

医療法人幸美会なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 藤井瑞季

こんにちは。皆さんはランパントカリエスという言葉を知っていますか。

ランパントカリエスとは、多発性う蝕といい。乳歯を持つ幼児期に、多くの歯が急速に虫歯になる状態を指します。別名「哺乳瓶う蝕」とも呼ばれ、主に乳歯にみられる重症なむし歯です。放置すると歯の喪失や顎の発達に悪影響を及ぼす可能性があります。

症状としては、歯が褐色に変色したり、柔らかくなる、歯ぐきが柔らかくなる(腫れる)、硬いものが食べれなくなるなどの症状が現れます。

進行が早く、初期段階から歯髄まで浸されることもあります。

原因は、幼児期を過ぎても哺乳瓶を長期使用したり、糖分摂取が多すぎる、歯磨き不足などがあげられます。お口の中に対しての親御さんの関心が薄いことも問題です。

予防するには、

虫歯日なりやすい環境を避けるため、間食を決まった時間のみにする、だらだら食べをしないなど間食についてもう一度考えてみましょう。

お口の中に関心を持って欲しいので仕上げ磨きもしてあげてください。乳歯は歯が小さいのでお子さんが自分で磨くには限界があります。永久歯が生えてきたら最も難しいです。

毎日の適量のフッ素の使用も歯を強くするのに大切です。

三ヶ月に一度程度の歯科医院での定期的な検診をご利用ください。

医療法人幸美会なかむら歯科クリニック 歯科衛生士 藤井瑞季

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA